ヒロホールディングスプロデュース 香芝市二上山博物館のDX化について
この度ヒロホールディングスは、香芝市二上山博物館(以下、二上山博物館)のDX化をプロデュースした事を2024年3月21日に発表いたしました。
二上山博物館の所有する文化財をはじめ、博物館内及び市内各地の歴史文化資源をデジタルデータ化し、二上山博物館の新たな発展となる一歩に協力させていただきました。
なお、DX化した内容は、2024年4月以降に体験していただくことができます。
■ 香芝市二上山博物館
所在地:奈良県香芝市藤山一丁目17番17号 香芝市文化施設ふたかみ文化センター1階
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合はその翌日)
電話番号:0745-77-1700
二上山博物館は、「二上山と3つの石」をメインテーマとする展示施設です。
1992年の開館以来、大規模なリニューアルは行っておらず、石の展示物が中心で、岩石の成り立ちや具体的な人間活動がイメージしづらいといった課題がありました。今回、これらの課題を解決するため、実物資料を補足する役割としてデジタル資料を作成し、実物とデジタルのハイブリッド型の展示を展開することで、最新のデジタル技術を体感しつつ、来館者の関心・理解度の向上を図るとともに、年齢に関わりなく、誰もが知的体験を享受できる博物館を目指します。
■DX化(1)二上山マッピングシアター
博物館のメインテーマである「二上山と3つの石」。
二上山の噴火活動や、サヌカイト・凝灰岩・金剛砂などの岩石・鉱物の産出方法について、高解像度でリアルな映像と爆発音や噴火に伴う地鳴りなどの効果音・BGMを組み合わせた5分程の4Dプロジェクションマッピングでリアルに再現し、来館者に臨場感のあるイマーシブ映像体験を提供いたします。
指定位置に人物が近づくことで、地鳴りと共に噴火をCGアニメーションで再現し、二上山と3つの石が二上山の噴火により産出されたことを表現するなど、火山灰の噴出、溶岩流、火山弾の飛散など、3Dホログラム立体造形物や映像として、全体の演出とリアルタイムにシンクロさせることにより、一体感のあるバーチャル体験を実現いたしました。
また、映像に合わせたナレーション説明もあり、より理解して楽しんでいただけるようなコンテンツとなっています。
■DX化(2) 旧石器時代の石器づくり・石器工程
後期旧石器時代の石器づくりを、3Dホログラム映像で視覚的に体感していただけます。
実物の展示品に追従した、サヌカイト原石からナイフ形石器がつくられる工程が、1~2分程の映像に再現されています。
■DX化(3) 威奈大村骨蔵器3Dモデルのインタラクティブアプリケーション
国宝である威奈大村骨蔵器の3DCGモデルをデジタルアーカイブとして制作し、貸し出しタブレット端末内で、360度すべての角度から、威奈大村骨蔵器の詳細な構造や意匠を直感的に理解していただき、視覚的に楽しめる体験を提供いたします。
■DX化(4) 尼寺廃寺3DAR
国指定史跡である尼寺廃寺の塔の3DCGモデルを制作し、貸し出しタブレット端末の他、来館者のスマートフォンやタブレット端末等を通して、ARアプリ上で表示いたします。
尼寺廃寺の歴史的背景や建築構造を視覚的に理解していただき、教育的・観光的価値を高めることを目指します。
高解像度の映像で、外観だけではなく、心礎の構造物も再現しております。
二上山博物館では、専用のマーカーを読み込むことでAR映像が現れますが、現地の尼寺廃寺跡ではGPSを活用して、ARアプリ上にCGの塔が現れます。
■DX化(5)館内クイズ
AI対話型の映像システムを制作・展示し、来館者に革新的な対話体験を通して、エピソード記憶をベースとした体験型情報提供を行います。
展示内容に関する100問以上のクイズが用意されており、擬似対話体験を通して、館内の展示物を中心とした知識を得る経験をし、楽しみながらより深い知識の伝達を行います。
■DX化(6) 館内AR
館内展示案内をデジタル化し、14箇所ある館内の様々な場所でARによって展示物の魅力がより強く体感できる環境を提供いたします。
貸し出しタブレット端末の他、来館者のスマートフォンやタブレット端末等を対象物にかざすことで、ARアプリ上に、博物館に常駐するボランティアスタッフによる展示物の解説や、写真資料を表示いたします。
★ヒロホールディングスプロデュース 香芝市二上山博物館のDX化についての詳細はこちらからご覧いただけます。